睡眠障害・不眠症に悩んでいる人は、5人に1人と言われています。睡眠障害・不眠症を改善するには
睡眠障害とは、入眠、睡眠に何らかの異常のある状態を指します。
1990年に発表された睡眠障害国際分類 (ICSD) では睡眠障害を、睡眠自体が疾患である睡眠異常、睡眠中に異常な行動が見られる睡眠時随伴症、 精神病うつ病などに伴う不眠や過眠の内科・精神科的睡眠障害、未だ分類が正確になされていないその他の大きく4つに分類しています。
睡眠障害で悩んでいる場合には、総合病院などに行く場合は、精神科や精神神経科、心療内科などで診てもらうとよいでしょう。あなたのことをよく知っているかかりつけの病院でも、相談に乗ってもらえると思います。生活面でのアドバイスや、場合によっては睡眠薬を処方してもらえるでしょう。それでも、症状がなかなかよくならない場合は、睡眠障害を専門としている病院を紹介してもらいましょう。
病院で受診する前に、眠れなくなったのはいつ頃からか、不眠となった原因はあるか、寝入るまでにどれくらい時間がかかるか、別の症状はないかなど自分の不眠の状態を整理してメモしておくと、診察がスムーズに進められます。
睡眠障害を訴える人には、不眠とは別に、うつ病や日中に強い眠気に襲われるナルコレプシー、睡眠中に手や脚がけいれんする周期性四肢運動障害などの病気の場合も考えられますので、身体の状態で異変がないかも、よく確認しておきましょう。その症状を明確に医師に伝えることが大切です。自分の睡眠中の症状は、自分では気づかないと思いますので、家族や周りの人たちに協力してもらって、寝ているときの様子を確認してもらってください。
睡眠障害になると、日常生活においても、身体面や精神面、そして行動面までさまざまな影響が現われてきます。
まず、睡眠障害の身体面への影響ですが、寝ている間に蓄える必要のあるエネルギーを、しっかりと蓄えることができないため、不眠によって体力の低下につながります。また、自律神経やホルモンのバランスが崩れて、免疫力が低下し他のさまざまな症状を引き起こしたり、持病が出やすくなることもあります。
次に、精神面に与える影響ですが、睡眠が充分に取れないことで、落ち着きがなくなり、怒りやすく、疲労を感じ無気力になる、不安で気持ちが暗くなるなどの症状を伴う場合があります。さらに、片頭痛が起きたり、吐き気や食欲が低下する場合もあります。
行動的な影響としては、判断力や注意力が低下してしまい、失敗をしやすくなり、仕事などでミスをすることも多くなります。睡眠障害の影響で、重大な事故を起こす率が高くなり、交通事故を起こしてしまうこともあるので、大変注意が必要です。特に電車やバスなどの運転手や、機械を操作するオペレーターなどは、人の命にかかわる場合もあるので睡眠についてしっかりと認識しなければいけません。
調査の結果、睡眠不足の人は交通事故を起こす確率が、よく眠っている人に比べ2〜3倍となっているとのことです。
アメリカでは、人口の約15%の人たちが、睡眠に関しての異常をもっていると言われています。これにより、アメリカでは「国立睡眠障害センター」が設立され、睡眠についての研究や医学的な教育、また、一般の人々にも理解してもらうような活動を展開しています。しかし、日本ではまだ、睡眠障害を個人的な問題だから、と片づけられてしまうことが多いようです。これからは日本でも、催眠障害が社会的に与える影響についてもっと考えなければいけない時期にきていると思います。
日本で睡眠障害に悩んでいる人は、5人に1人と言われています。職場や近所付き合いなどの人間関係など、いろんな場面でストレスを感じ、睡眠障害になってしまうことが多いです。また現代では、昼も夜も働かなければならないなど睡眠のリズムが乱れる原因がたくさんあります。
朝、目覚めたときに目の中に太陽の光を入れることで、脳の体内時計が感知し、ホルモンの分泌により、一定時間がたつと眠気がくるようになっています。夜良い寝付きができるためには、朝、たっぷりと太陽の光を浴びることが大切なのです。昼間には、活動をしっかりとして、身体を適度に疲れさすことも、良い睡眠に効果的です。逆に、夜更かしを極端にすることで、体内時計が狂ってしまい、睡眠障害につながります。
また、寝る前にカフェインの入った飲み物(コーヒーや紅茶、日本茶など)を飲むと、目がさえて眠れなくなってしまいますの注意しましょう。さらに、寝る前に喫煙することも、眠れなくなる原因になります。寝ている間は、胃や腸も休んでいるので、寝る前の2時間以内は、食事は極力しないように心がけましょう。
不眠の治療には、睡眠薬を使う方法がありますが、不眠で悩んでいる人の中には、うつ病など他の病気によって、不眠が起きている人もいますので、医師の診察を受ける必要があります。睡眠薬は、今から30年以上前は、強い副作用が伴っていましたが、1960年代以降に副作用が少なくて安全な睡眠薬が開発されました。現在の睡眠障害の治療で使用されている薬は、新しくて安全な薬ですから、医師の指導を受けて服用すれば、ほとんど心配する必要はありません。最近では、すっきりと朝目覚めることのできる、新しい睡眠薬も開発されているので、不眠で困っている人は、医師に相談されるといいでしょう。